キャリコンブログ~働きやすい職場環境づくりvol.9~

「45歳定年制」って、どうなの?定年前にしておけることは?

こんにちは!キャリアコンサルタント西山です。「働きやすい職場環境」というテーマでお届けしております。1回目のブログで「雇用」「人事評価」「人材育成」「人間関係」、この4つを適切に整備することが、従業員の労働意欲・定着率・パフォーマンスの向上につながるということをお伝えしました。(1回目のブログへ)9回目の今回は定年制度について考えてみたいと思います。少し前にサントリー新浪社長が「45歳定年制」を提言し、波紋が広がりました。批判的な意見が多かったようですが、この発言にいたる背景は?これを機会に定年制度について考えてみたいと思います。

波紋が広がった「45歳定年制」とは?

サントリーホールディングスの新浪社長が、オンラインセミナーで発言した「45歳定年制」。「個人が会社に頼らない仕組みが必要だ」と持論を述べられました。(詳しくはコチラ)経済界および著名な経営者らが参加したセミナーでは、アフターコロナの社会で「日本が三流国に落ちていかないようどう変わるべきか」という議論が行われていた、そのような中の発言だったそうです。”45歳定年“、この言葉だけを聞くと、衝撃的ですよね。実際、SNS上では、「早期リストラ・解雇を誘発させる」「40代以降は再就職が難しい」などと批判的な意見が集まったそうです。

 

実際の定年制度はどうなのか?

1994年の改正高齢者雇用安定法で60歳未満の定年が原則禁止となり、60歳定年制が主流になりました。そして、2013年の改定で定年を60歳から65歳に引き上げる法整備を行いました。現在はその経過措置期間ですが、以下の3つのいずれかを実施しなければいけなくなっています。

  1. 定年制の廃止
  2. 定年の引き上げ
  3. 継続雇用制度の導入

そして、2025年4月から65歳定年制はすべての企業の義務になります。

また、この65歳までの雇用確保義務に加え、以下いずれかの措置を講ずる努力義務も今年4月1日に新設されました(詳しくは厚生労働省HPをご覧ください

  1. 70歳までの定年引上げ
  2. 定年制の廃止
  3. 70歳までの継続雇用制度(再雇用・勤務延長)の導入
  4. 70歳まで継続的に業務委託を締結する制度の導入
  5. 70歳まで継続的に次の事業に従事できる制度の導入(a. 事業主が自ら実施する社会貢献事業 b. 事業主が痛く、出資等する団体が行う社会貢献事業)

こうした定年延長には、人口減少や少子高齢化、年金支給との兼ね合いなど様々な背景がありますが、日本は、やはり手厚い国だなとこれを書いていて思います。

早期退職の現状はどうか?

東京商工リサーチの調査では、2021年の上場企業の早期・希望退職募集人数が1万人を超えたそうです。また1万人を超えたのは、2019年から3年連続であることも明らかになっています(詳しくはコチラ)。業種別にみると下図の通りで、アパレル、繊維製品8社がトップのようです(引用:東京商工リサーチ)過去10年早期・希望退職者の募集がなかった観光業も新型コロナの影響と思われますが、上位に入っています。

 

備えあれば患いなし!定年後の備えは早いうちから。

これまでご説明した通り、国はしっかり雇用を確保するための制度を整えています。しかしながら、受け入れる企業によっては早期・希望退職を募集せざるを得ない状況にあるところが多くなっていることも事実です。備えあれば患いなし!ということで、いつ定年を迎えることになったとしても、不安になることがないよう、準備できることがあります。

それは、「キャリアの棚卸」です。

40代、50代で行う自己分析は、主にそれまでの職務経歴を洗い出し、自分のスキルや経験、強みを可視化することが目的です。「自分は平凡で特に何も人に言えるようなことはない」そう思っていた人も、このキャリアの棚卸をしてみると、今までのビジネス経験でかなりのものを蓄えてきていることが分かることが多いです。キャリコンなどの第3者と話すことで見えてくる部分も多いので、自分でするのは難しい部分もあるかもしれませんが、今までの人生を振り返り、書き出してみる、それだけでも見えてくる部分が多いものです。仕事のキャリアだけでなく、人間関係、お金の意識、様々な角度から考えると良いです。こういったことを社員向けに導入する会社もあるようですね。できることから是非始めてみてください。

まとめ

今回は、定年制度についてお伝えしました。日本のしっかりした制度に守られている部分があるので、安心できる一方、人生100年時代という前例のない時代を生きる私たちには、「こうすればいい」というロールモデルがありません。定年後の選択肢を少しでも増やすために、キャリアの棚卸、できることから始めていただきたいものです。

今回の記事を読んで、うちの定年制度どうなんだろう?など気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。今日はキャリコンぽい記事でしたので、【キャリコン西山のコラム】はお休みします。また次回楽しみにしていてくださいね。

 

 

 

 

 

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