キャリコンブログ新シリーズ~働きやすい職場環境づくりvol.1~

そもそも「働きやすい職場環境」って??

こんにちは!雨のおかげで涼しくなった今日この頃に夏も終わりかと感じている、キャリアコンサルタント西山です。今回から新シリーズということで、10回にわたり「働きやすい職場環境」というテーマでお届けしたいと思います。1回目の今回はそもそも「働きやすい職場環境」って何だろう?ということを考えたいと思います。

 

 

「働きにくい職場環境」は悪循環を生むことに繋がる

 

 

まず、なぜ「働きにくい職場」はNGなのでしょうか?「働きにくい職場環境」とひと言で言っても、様々な要因が想像できると思います。例えば何かしらで仕事の悩みを抱えている従業員には、以下のようなことが起こりうることが想像できます。

  • ストレスが溜まる
  • 鬱などの精神病を発症するリスクが高まる
  • 仕事へのモチベーションが保てない
  • 集中力が散漫になり細かなミスをする

仕事をしていて悩みはつきものですが、このような「症状」が出始めると、連鎖反応のように他の症状も出始めます。これがやっかいなんですよね。この負の連鎖は、人材確保の困難さや離職率低下などの組織問題に直結しかねません。

 

 

「働きやすい職場環境整備」は好循環を生み出すキーポイント!

 

 

厚生労働省「職場の働きやすさ・働きがいに関するアンケート調査(従業員調査)」によると、「働きやすい職場」が定着するまでには以下3プロセスがあり(1~3)、それを実行することで以下展望が望めると書かれています(詳しくはコチラ

 

 

 

 

 

つまり「働きやすい環境」に対する施策は、最終的には企業への利益に繋がるということです。そしてここでいう、「事業主によってコントロール可能な雇用管理制度等」とは主に以下4つを挙げています。

  1. 「雇用管理」
  2. 「人事評価」
  3. 「人材育成」
  4. 「人間関係管理」

この4つのポイントを整備することが大切ということですね。

 

雇用管理は従業員の働くモチベーションに繋がる

 

厚生労働省が行った同調査では、以下のようなアンケート結果も紹介されています(詳しくはコチラ)。

 

 

 

 

これは、雇用管理を実施している企業とそうでない企業において、従業員の「働きやすさへの意識」を調査したものです。雇用管理とは、従業員の採用から退職に至るまでの一連の労務管理活動のことを言います。

 

一般的に、休暇、労働時間、給与・賞与額などの労働条件が良好な企業の方が、「働きやすさ」意識が高い傾向があります。さらにこれを高めるためには、従業員が、職場の中で自分が期待され、役立っているというという意識(自己効力感)が持てるような雇用管理が重要です。「相談できる体制」「福利厚生」に関する雇用管理(上図の青字の項目)も大切ということですね。

 

雇用管理は働く従業員1人1人を尊重し、やりがいを持って働いてもらうための土台といっても過言ではないと言えます。他社ではどんな取り組みをしているんだろう?そう思われた方はコチラ。厚生労働省が事例紹介をしています。

 

従業員のモチベーションを高められる「働きやすい職場」のためにどんなことができるのか…まだまだ続けたいところですが、長くなってきたので次回以降のお楽しみにしていてください。

 

「雇用管理」に関わる業務は多々あります。全てを自社内で担うことを負担と感じられる事業主の方もいらっしゃるのではないでしょうか。弊所では、給与計算を始め、就業規則作成・見直しや人事評価制度、助成金申請等、専門的な知識と経験を有するスタッフが担わせていただいております。まずはお気軽にご相談ください。

 

 

【キャリコン西山のコラム】

最近若者世代を中心に「FIRE」(Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期退職))の考えが一部浸透しているようですね(詳しくはコチラ)。端的にいえば「早期退職して、お金のためにヘトヘトになるまで働く縛りから自分を解放する」というライフプランや概念を指します。こういう記事を見聞きすると、「働く」とは何だろうとふと考えます。

 

アドラー『人生の意味の心理学』の中で「人生についての意味づけを変えれば、悩みから脱出できる。それは、自分のために生きるのではなくて、他人のために貢献していくということ。それが巡り巡って自分の幸福につながる。」とあります。

FIREに関しては、賛否有ると思いますが、このアドラー考えは何だか深い、大切な考えだなと思います。

 

 

    メールでのお問い合わせは24時間受け付けています!

    ZOOMでのオンライン相談も可能です