組織力を高めるには?
こんにちは!キャリアコンサルタント西山です。紅葉を見に行きました。秋は好きな季節です。今回は、『組織力を高めるには?』について、書いてみたいと思います。
ニワトリがたくさんたまごを産むためには…?
どこの組織にもエース級の優秀な人材っていますよね。良い成果を出したいから、優秀な人を集めよう!そう考える事業主の方もいらっしゃるかもしれませんね。今日は、これに関し、興味深い記事を見つけたので、参考にさせていただきながら進めたいと思います。(以下参照:東洋経済「エースばかりを集めた夢のチームに失敗が多い訳」)
”たくさん卵を産む生産性の高いニワトリ(スーパーチキン)だけを個別に選別したら、スーパーチキンが増えるのか?”という実験を行ったウィリアム・ミュアという動物科学者がいたそうです。結果はどうだったと思いますか?
スーパーチキンだけで構成されたケージでは、激しい喧嘩が発生し、それでエネルギーを消費したニワトリは卵をあまり産まなくなり、結果生産性が低下したことを突き止めたそうです。このスーパーチキンは、利己的で攻撃性が高く、他から平然と資源を搾取することができたことにより、生産性が高められていたそうなのです。個体レベルとしては、生産性が良いけれど、組織となると、このようなスーパーチキンの集まりは逆に生産性が下がってしまったということです。結果的に、”組織全体”を考えて、利他的にふるまえるニワトリを集めるというのが、良い結果に繋がったそうです。
生産性を上げるには、『心理的安全性』がカギ
この実験で分かったことは、『生産性は個体レベルで測定するのではなく、組織レベルで測定する』必要があるということです。利己的ではなく、組織全体を考えて利他的にふるまえるチームであることが大切。つまり、チームのパフォーマンスを決めているのは、他社への共感を前提とした『心理的安全性』だということです。この心理的安全性は、以前もブログで触れたことがありますが(コチラより確認ください)、ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー・エドモンドソン教授が1999年に概念を提唱したものです。米Google社が労働改革プロジェクトとして取り上げたことで注目を集めるようになったことで、有名になりました。
『心理的安全性』の高い職場をつくる4つのメリット
- 情報やアイデアの共有が盛んになる
- ポテンシャルの向上
- 目指すビジョンが明確になる
- エンゲージメントの向上
このようなメリットがあるそうです(参照:HRPro)
『心理的安全性』の高める方法とは?
実際職場で「心理的安全性」を高めるには何が必要でしょうか。
- メンバー間の信頼関係を構築する
- 風通しの良い組織づくり
- 組織内メンバーがポジティブな思考を持つ
- サポートを意識したマネジメント(※マイクロマネジメントをしない、聞き上手になるなど)
詳しくは、参考にさせていただいたコチラにてご確認ください。
まとめ
いかがでしたか?生産性の高い組織をつくるには、個人レベルでただ優秀な人ばかりを集めるのではなく、組織全体を見渡して考えることが大切ということでした。そして、パフォーマンスを上げるには「心理的安全性」がカギであるということでした。私もよく利用しますが、NETFLIXはドリームチーム指向で急速に成長をしている企業だそうですね。すべてのメンバーがそれぞれの専門分野で卓越した能力を持つとともに、そのメンバー同士が効果的にコラボレーションをするよう、企業側もフルサポート体制だそうです。(NETFLIX JOBS)私の好きなドラマや映画が見れる最高の時間の裏では、そのような努力があるのですね。もっと応援したくなりました。皆さんの会社はどうでしょうか?人材育成に課題を感じられている事業主の方がいらっしゃれば、お気軽にご相談ください。