元CE(カスタマーエンジニア)が社労士業務を行う中で感じたことを徒然なるままに書き綴ります・・・
働き方改革を推進するための、課題解決方法や事例を紹介できればと思っています!
今回は、小売業について、です。
『前回までの記事はこちらからどうぞ』デジタル化が進まない理由・・・
前職がECサイトの運営構築でしたので、小売でもECサイトに絞って書いていきたいと思います!
福井は、製造業して卸売している企業が多く、ネットで直販していることが多々あります。
製造と卸をしている会社で、「ネット通販するからHTMLが書ける人」ということでお世話になってました。
有名なECモール3つに出店して、小売の会社に卸していたので、在庫管理と製造数の管理が大変でした。
なんてめんどくさいことをしておりました。
棚卸と在庫管理による従業員の負担を考えてくれる経営者だったら、3つのECサイトでの在庫管理を全て同じシステムで管理できるような環境構築をしてくれたのでしょうが、社長が年配、なおかつデジタルに疎い、ネット通販は売れたらラッキー、くらいのスタンスだったのでそこにお金を掛けてくれない。
お金を掛けないから、効率が悪い、売上が伸びないの悪循環だったような気がします。
新型コロナウィルス感染症の影響から、実店舗での購入よりもネットショッピングが増えてきていることから、ネットショップ運営も実店舗の運営も業務の効率化によって、人の手を掛けることを減らして生産性を上げていくことが必要です。
休みが少ない、お給料が安いなどの理由から、人手不足な小売業は、業務の効率化か会社の存続に影響を与えかねません。
人材不足の解消
労働時間に関しては、多様な働き方を導入し働きやすい環境を作ることが働き手を増やす取り組みとなります。職種によっては在宅勤務にしても良いかもしれませんね。
負担軽減
棚卸作業の効率化のために、倉庫のレイアウトの見直しや作業補助のロボットの導入などが有効です。
デジタルツールの活用
ECモールを串刺し管理できるシステム(モールすべての在庫管理と受発注処理もできる)がたくさんあるので、自社に合ったシステムを選んで運用することでかなりの業務効率化に繋がります。それと併せてバーコードなどで管理できる在庫管理システムがあれば、社内の在庫管理とECモールの在庫管理連携が容易になります。
在庫管理などの導入は、業務改善につながるので、IT導入補助金や働き方改革推進支援助成金、業務改善助成金が使えます。
一気にデジタル化へのシフトは現場が混乱する原因となりますので、業務を明確にしたうえでどれからデジタル化していくのか、しっかり見極める必要があります。
福井県の業務改善助成金の活用事例が記載されているリーフレットにリンク張っておきます!
一気にあれもこれも、ではなく時間はかかりますが順を追って一つ一つ解決していくことがデジタル化による業務効率化を成功させるカギとなります。
毎回しつこいようですが、働き方改革の趣旨のおさらいです。
働き方改革とは、政府主導で推進している「一億総活躍社会の実現」に向けての取組のことです。
同一労働同一賃金にも対応する必要があります
デジタル化に取り組みながら、働き方改革を進めるには、同一労働同一賃金を実現したうえで時間外労働の削減や年次有給休暇の5日取得義務もクリアできるように取り組みましょう。
そのためにも、適切な労務管理が必要になります。
実店舗がある、年末年始以外毎日運営しているECサイトがある場合、シフトを組むことと有給休暇の取得に関して煩雑になると思います。
勤怠管理システムなどで省力化することで、従業員さんのフォローに時間を割けるのではないでしょうか。
次回は、飲食業界について取り上げます!!!
ITツールの導入に使える助成金のご紹介も可能です。労務関係のツールでしたらご提案から設定、運用サポートも可能です。
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最後に用語解説
- ECサイト・・・自社の商品やサービスをインターネット上のお店で販売するさいとのこと
- ECモール・・・楽天市場のような複数のECサイトが集まったインターネット上の仮想商店街のこと