業務のデジタル化~介護業Ver~

元CE(カスタマーエンジニア)が社労士業務を行う中で感じたことを徒然なるままに書き綴ります・・・

働き方改革を推進するための、課題解決方法や事例を紹介できればと思っています!
今回は、介護業について、です。

『前回までの記事はこちらからどうぞ』デジタル化が進まない理由・・・

介護業のイメージは、きつい、きたない、きけん、給料が安いの「4K」ではないでしょうか。
深刻な人手不足が原因の一端でもあるのですが、この4kのイメージを払しょくするためにも現場の意識改革が必要です。

働き方改革を含め、意識改革が進めば人手不足の解消や離職率の低下、採用率の向上が見込まれます。

その先に、介護業界全体の生産性を高めて労働環境の改善につながることが期待できます。

人材不足の解消

介護業での人材不足の要因として、「高齢者の割合が増えている」ことだけではなく「介護職に就く人」そのものが不足しています。
介護の分野で働くことに魅力を感じない、または夜勤などのシフトに入れないから働けないなどがあげられます。

労働時間に関しては、「夜勤のみ」「日勤のみ」「時短勤務」など多様な働き方を導入し働きやすい環境を作ることが働き手を増やす取り組みとなります。

負担軽減

親戚に介護職についている人がいるのですが、「一人何役もこなすので、肉体労働きつい・・・」と聞いたことがあります。
同僚には精神的にきつくなり、退職していく人もいるそうです。
負担を軽減し定着率を向上するための方法として、「業務の分担」が有効です。
「業務を明確化」し「誰でもできる仕事」と「介護職員しかできない仕事」に整理することから取り組むといいのではないでしょうか。

デジタルツールの活用

介護内容や健康状態の記録のための介護記録をデータ化するなどして職員全体で情報共有を行いやすくするICTツールの導入によって申し送りの時間を削減し時間外労働の削減につなげていく取組を行っている事業所もあります。
デジタルツールが苦手な職員さんもいるとは思いますが、音声入力可能なツールや、PCが苦手な人も扱いやすいようUIが工夫されているのでデジタル化の第一歩として取り組みやすい事案だと思います。
厚生労働省でもICTツールの導入を推奨しており、2040年を展望した社会保障・働き方改革の検討の資料1に明確に記載されています。
<<https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000370132.pdf>>

ICTについて解説と事例紹介

「ICT」は日本では一般的に、『情報通信技術』と翻訳されますが、以前は「IT」=「情報技術」といわれる方が多かったです。
インターネットの普及などにより、通信との組み合わせて使うこととうまく活用していくことをひっくるめて、「ICT」と呼ばれるようになりました。
どうして、「ICT]が必要なのかというと、少子高齢化が原因の一端です。
介護が必要な人が増える →→→→→→ 現役世代は減っていく
介護する側に負担がかかるのは、当然の結果といえるでしょう。

そこで、活用したいのがIT技術!!!
IT技術を駆使して、業務効率化を図るというのが、ICT!!!
イメージわきましたか???

ひとつ、ICTの事例を紹介します!!!
介護事業での事務作業効率化のための、「介護システム」

  • 利用者さんの体調や実施したサービスなどの記録・・・紙でメモして後からエクセルなどに入力していたものが、その場で入力。情報共有が可能になり申し送りの時間削減と事務作業の時間の削減につながりますね。
  • 職員さんの勤怠管理と給与計算・・・日勤夜勤など様々な勤務体系があると、紙に打刻するタイプのタイムカードや手書きの勤務表では集計と計算がとーーーっても大変。計算ミスが出て退職時に未払い賃金の請求が!なんてこともあり得ます(T_T)また、シフト管理機能も付帯しているシステムであれば、シフトの抜け漏れも防ぎます!
  • この二つの機能が使いこなせるようになるだけでも、大幅な業務改善になるはずです!

    一気にデジタル化へのシフトは現場が混乱する原因となりますので、業務を明確にしたうえでどれからデジタル化していくのか、しっかり見極める必要があります。

    ICT運用が軌道に乗れば、ICTから進んだIoTの導入により専門知識が不要な「誰にでもできる仕事」の効率化が期待できます。

    一気にあれもこれも、ではなく時間はかかりますが順を追って一つ一つ解決していくことがデジタル化による業務効率化を成功させるカギとなります。

    毎回しつこいようですが、働き方改革の趣旨のおさらいです。

    働き方改革とは、政府主導で推進している「一億総活躍社会の実現」に向けての取組のことです。

    いまだに、家事育児は母親の仕事なんて言っている父親は仕事して家事育児をしてみればいい!!!と常日頃思います・・・

    最終的に、AIなどを活用したデジタル技術の導入で、作業によっては人の手がかからない作業ができるはずです。

    順を追って進めていかないと、どれも中途半端になってしまいます。

     

     

    同一労働同一賃金にも対応する必要があります

    DX推進をやりつつ、働き方改革を進めるには、同一労働同一賃金を実現したうえで時間外労働の削減や年次有給休暇の5日取得義務もクリアできるように取り組みましょう。

    そのためにも、適切な労務管理が必要になります。

    次回は、小売卸売業界について取り上げます!!!

    ITツールの導入に使える助成金のご紹介も可能です。労務関係のツールでしたらご提案から設定、運用サポートも可能です。

    お気軽にお問い合わせください。

    最後に用語解説

    • IoT・・・Internet of Things ことです。モノがインターネットを通じて通信することを指します。たとえば、「ドアが開けっぱなしだよ」とインターネットを介して知ることを可能にします。