社員に長期講習に行かせたい!なにか使える助成金ないの?

『人材開発支援助成金(一般訓練コース、特定訓練コース)』とは?

こんにちは!人生で初めてカブトムシ飼育を始めたキャリアコンサルタント西山です。夜中に飼育ケースの中でブーンと飛び始めると、ビクッとしてしまいます。10回シリーズで『助成金』についてお届けしていますが、6回目の今回は『人材開発支援助成金』についてです。

 

人材開発支援助成金』には以下7コースあります。

  • 特定訓練コース
  • 一般訓練コース
  • 教育訓練休暇付与コース
  • 特別育成訓練コース
  • 建設労働者認定訓練コース
  • 建設労働者技能実習コース
  • 障害者職業能力開発コース

本日はこの中の「特定訓練コース」「一般訓練コース」についてお伝えします。

 

 

『人材開発支援助成金』とは…

事業主等が雇用する労働者(雇用保険被保険者)に対して職務に関連した専門的な知識及び技能の習得をさせるための職業訓練等を計画に沿って実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成する制度です。

特定訓練コースは、訓練効果が高い訓練や実施方法の場合、一般訓練コースよりも高い助成率・額が助成されます。

 

それぞれのコースをご紹介します!

では、各コースを具体的に見ていきましょう。

【特定訓練コース】

若年者に対する訓練、労働生産性の向上に資する訓練など、効果が高い10時間以上の特定の訓練や、 OJTとOFF-JTを効果的に組み合わせた訓練として認定を受けた場合に助成するコースです。以下6つの訓練が対象です。

  1. 労働生産性向上訓練(生産性向上に資する特定の訓練)
  2. 若年人材育成訓練(雇用契約締結後5年経過せず35歳未満の者を対象とする訓練)
  3. 熟練技能育成・承継訓練(熟練技能者の技能承継のための訓練)
  4. グローバル人材育成訓練(海外展開等の関連業務のための訓練)
  5. 特定実習併用職業訓練(OFF-JTとOJTを効果的に組み合わせた訓練として厚生労働大臣の認定を受けた訓練)
  6. 特定分野認定実習併用職業訓練(上記⑤のうち建設・製造・情報通信業において行うもの)

<※1~4は「OFF-JTのみ」「訓練時間は10時間以上」。5、6は「OJT」「OFF-JT」必要な訓練時間数は大臣認定の要件>

 

【一般訓練コース】

職務に関連した知識・技能を習得させるための20時間以上のOFF-JT訓練を行った場合(特定訓練コースに該当するもの以外)に助成するコースです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

助成額は?

コースごとの助成額・助成率は次の表のとおりです。

 

出典:厚生労働省HP

 

ただし、給付限度額が以下のようになっていますので、ご注意ください。

1人1年間職業能力開発計画あたりのOFF-JTにかかる経費助成の限度額は、実訓練時間数に応じて下表のとおりです。 尚、賃金助成限度額(1人1訓練当たり)は両コース共に1,200時間が限度時間です。

出典:厚生労働省HP)

 

この人材開発支援助成金ですが、1つ注意点があります。

訓練開始1ヵ月前計画届出が必要>です!これが実行できていなかったために、助成金がもらえなかった…という場合を多く見受けます。

※当所に依頼いただく場合は、計画書作成を含めて、2ヵ月弱前にはご依頼いただけるとありがたいです。

詳しくは厚生労働省HPのデジタルパンフレットをご覧ください。(デジタルパンフレットへ

 

 

【キャリコン西山のコラム】

この助成金は、人材育成のみならず、企業経営の安定にもつながります。

「訓練のおかげで技術者としての一歩目を踏み出すことができました。」なんて声も、訓練を受けた従業員の方から聞かれているみたいですね。社員1人1人が成長すること=会社の成長。こんな好循環が生み出せたら最高ですよね。

 

 

研修効果定着のカギは現場に!

このように私は思っています。研修を受けても、それを現場で実施していかないと意味がありません。全社を巻き込んだ研修後フォロー体制が重要です。

 

ご存じの方も多いと思いますが、とても有名な『エビングハウスの忘却曲線』。

人が何かを学んだ時、

  • 20分後には42%忘れる
  • 1時間後には56%忘れる
  • 9時間後には64%忘れる
  • 1日後には67%忘れる
  • 2日後には72%忘れる
  • 6日後には75%忘れる
  • 31日後には79%忘れる  …というものです。(詳しくはコチラ

 

せっかく学んだのに忘れてしまっては意味がないですよね。では、どうしたら定着するのでしょうか?

 

『ラーニングピラミッド』(下図参照&詳しくはコチラ

実は、講義をただ受けるだけでは、たった5%しか学習したものが定着しないのです。

逆に、人に教えるなど、学んだことをたくさんアウトプットすると、学習定着率が上がるということですね。学習方法と平均学習定着率の関係を示したものですが、ココに研修後の過ごし方のカギがありそうですね!

 

 

 

 

研修後、報告書を作って終わり!としていませんか?是非、『アクティブ』な『アウトプット』方法、考えたいものですね。

 

当社では、助成金の代行業務だけではなく、各種研修・セミナーもご提供しています。是非お気軽にお問合せください。

 

 

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