みなさんこんにちは!
シナジー経営株式会社の水野です。
コロナ禍だからこそ、一人一人の社員の戦力を向上させたいですよね?
そのために、育成にフォーカスした評価制度の導入をおすすめしています。
本ブログにて少しでも参考にしていただけますと幸いです。
目標は「目指すべき道しるべ」
仕事をしていく上で重要な事の一つに「目標設定」があります。
人事評価制度は評価の基準を決めると同時に、目指すべき目標を“全員が共有する”という重要なミッションがあります。
目標は「目指すべき道しるべ」
その道しるべを設定し、全社員が同じ方向に向かうことで全員の力が結束された強い会社になっていきます。
しかし、注意したいのはその“目標の与え方”
目標の与え方には2通りあります。
今回はその2通りの事例を紹介し、自社の評価制度がどちらに当てはまりどちらが今後適しているのか判断していただきたいです。
目標を会社が個人に与える「付与型」
1つ目は、目標を会社が個人に与える「付与型」
例えば、ビジネスマナーを評価項目に入れている会社が、目標の付与型を選択した場合、こうなります。
A評価=動作を止め相手の方向を向き、笑顔で挨拶をしている。同僚やお客様の気持ちを汲み取った対応ができている。
B評価=お客様や同僚に対し、挨拶ができている。
C評価=挨拶はしているが、身だしなみなど指摘されないと気が付かない部分がある。
D評価=身だしなみができていない。注意しても直っていない。
こういった合格、不合格の基準を会社が設定し、社員はA~Dのどれに値するか自分で判断し、自己評価を行うといったものです。
★付与型のメリット★
・基準が明確なので、どうなったら合格となるのかが分かりやすい
・自分がどれに値するか選ぶ形なので、自己評価に掛かる時間が抑えられる
・会社が求める人材を文書化できるので、全員が目標を共有できる
★付与型のデメリット★
・解釈次第で自分はできていると勘違いする場合がある
・与えられた目標なので、頭に残りにくい
・記号で判断するため、適当に自己評価を付けている可能性がある
自分で具体的目標を決める「自己設定型」
自己設定型の目標の立て方はいたってシンプル。
ビジネスマナーなどの評価項目は全て「ブランク」になっています。
つまり、自分でビジネスマナーに対して具体的に何を行うのか考えて記載する、というものです。
メリットデメリットは以下の通りです。
★自己設定型のメリット★
・自分で立てる目標のため、意識が向きやすく前向きに取り組める
・自分で課題を抽出し、解決策を考えるため自己成長につながる
・上司との目標のすり合わせを行うため、部署内のコミュニケーションが自ずと増える
★自己設定型のデメリット★
・立てた目標ができたかできなかったのかの判断が難しい
・目標設定完了までに多少の時間が掛かる
・目標設定時に上司が確認し、目標として適切かどうか確認が必要
まとめ
いかがでしょうか?
まとめると、
付与型=会社が全て基準を決定し、与えるため社員の負担は少ない分、やらされ感になってしまう恐れがある
自己設定型=自分で目標を決めるため、やらされ感が減少する
ただし、その社員のスキルや役職に適した目標になっているか、確認し承認した上での目標設定が必要
前者は製造業や建設業などの現場社員向き
後者は営業職やクリエイティブな仕事に従事している方向きです。
目標の立て方は御社に合っているものでしょうか?
業種や役職に応じた目標の与え方が、モチベーションアップ、育成につながります。
今一度、自社の評価制度の見直しをお勧めします。
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