総務業務のデジタル化10

元CE(カスタマーエンジニア)が社労士業務を行う中で感じたことを徒然なるままに書き綴ります・・・

ロボットがやるの???ヒトがするの???サポート終了しても使い続けるの・・・?!

 

生産性を上げるためのDX推進・・・経済産業省のDXレポートではデジタルトランスフォーメーション(以下DX)が進まないことで、最大で年間12兆円の経済損失が生じる可能性があるとされています。レポートには「2025年の崖」という言葉が登場しています。今のままDXが推進されなければ企業の競争力は低下し、経済損失が生まれると警告しているのです。


DXレポートはこちらから>>>(経済産業省のサイトに移動します)
『前回までの記事はこちらからどうぞ』デジタル化が進まない理由・・・


DXとは以前ちらっと触れましたが、デジタルトランスフォーメーションの略称です。デジタルによる変化(変革)のことで、デジタルの技術(IT技術、AI、IoT、ICTなど・・・)を使ってビジネスを生み出したり、私たち消費者の生活の利便性が上がったりすることも含まれます。

働き方改革の取組の一環として、業務効率化のためにDX推進したい!!!

DX推進したいけれど、どこから手をつければいいのか???
昔からある社内の基幹システムはこれからも使い続けてもいいのか、思い切って入れ替えたほうがいいのか・・・悩んでいらっしゃる担当者の方に見ていただきたいです。

2025年の壁(経済産業省が2018年に発表)とは???

PCが普及し始めた20年くらい前から、自前の基幹システムもしくはソフトが稼働していて在庫管理、従業員情報の管理、給与計算もやっているから最先端、というわけではありません。

システムを作るためには、プログラム言語を用いますが、これがCOBOLだったらどうしましょう。昔は、COBOLが主流でしたが今は違います。COBOLを使えるエンジニアの多くは2025年までに定年を迎えます。これが2025年の壁の一因です。ガッツリ理工系出身の私も学生時代に「COBOLは、これから廃れていくので覚えなくていい」と言われ、授業では、C言語を習いました。プログラミング言語はすっかり忘れていますが、プログラミングの基本的な考えは思考整理に役立ちます。

では、この2025年の壁を乗り越えるためにはどうすればいいのでしょうか。

業務内容を正確に把握することが重要です。ついでにスキルマップを作成し人事評価に結び付けるのもいいですね。「誰が、どんな仕事を、どのように行っているのか」把握することで業務分担ができます。

2025年の壁を乗り越えるには?!

DX推進をやりつつ、2025年の壁を乗り越えるには、まず自社の課題を把握し、課題解決のための計画を立て段階的に取り組むことです。

RPAや新しいサービスなど、リリースされてすぐに「これよさそう!」と飛びついてしまうと、自社の仕事に合わない、うまく運用できないなどDXが進まない原因となります。
うまくいかないからといって、放置すると保守コストが増えIT化にかける費用を避けなくなり、DX推進が滞るという悪循環に陥ります。

なんとなく、行っていた仕事をはっきり見える化することで改善すべき点が見えてきます。DX推進のための人材確保も必要です。

どのシステムを改修していくか、どの仕事をデジタルシフトするのか。事前調査を行い、社内でしっかりと対策することが重要です。

業務の見直しと同時に、ITツールの見直しと社内体制の見直しも行ってみてはどうでしょうか。

おのずと、会社全体の改善点も見えてくるのではないでしょうか。

ITツールの導入に使える助成金のご紹介も可能です。労務関係のツールでしたらご提案から設定、運用サポートも可能です。

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最後に用語解説

  • COBOL・・・こぼると読みます。プログラミング言語のひとつで会計処理や事務処理に適しています。1960年代から使われている言語であるため、長年使用されている企業の会計システムなどで広く利用されています。50代以上のエンジニアは習得しているが、今の現役世代では扱える人材が少ない。
  • Iot・・・アイオーティーと読みます。簡単に言う今までインターネットに接続されることがなかった様々なモノ(センサー機器、車、家電等)をインターネットに接続することでデータのやり取りを行います。レシピが出てくる電子レンジとかもその一つですね。